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僕が生まれ育ったのは棟割長屋の借家
風呂無し
トイレ、洗面、洗濯は家の外
おこたは練炭でしたが一酸化炭素中毒にならない
そういう家でした
夏休みは母親の実家へ
京都駅で兄と2人だけで雷鳥に乗せられる
金沢駅で叔母にピックアップされてローカル線で能登半島へ
祖父母の待つ家へ送られる
母親の実家は別世界
家も庭も小学生が走り回って遊べるほど広い
祖父は地元の名士
昔の庄屋さんで地元の行政の事務方トップを務めた実力者
僕にとってサマーウォーズは別世界ではなく懐かしい話
お盆に集まる親せきの人数はサマーウォーズを凌駕してました
祖父母は目に入れても痛くないぐらいの可愛がりよう
祖父は僕を養子にくれと母親に頼んだそうです
父親が反対して話はポシャったのですが~
その後のことを考えると養子に出してくれたらよかったのに…
と思わなくもない
ただ好きなのは祖父母だけで親せきは正直好きやない
高学歴で社会的肩書のええ人が多い
ハッキリと学歴差別的なことを言われたことがある
また僕に向かって僕の父親の悪口を言われたこともある
親の悪口を子どもに言う
勉強はできるけど頭が悪い
血縁関係があるから親せきなだけ
好きになれるわけがない
そして昔らしく血縁関係がややこしい
母の姉の叔母が我が家に来た時のこと
2人の会話でおかしなとこがありましたので訊いてみた
すると母親が「ちゃうで」と返答
叔母の顔色が変わり母親に「これっ!」
すると母親が口をつぐんだ
叔母が帰ってから訊けば教えてくれるかもしれません
でも訊きませんでした
間違いなく楽しくない話やから
我が家には表札が二枚ありました
チビッコの時に親に訊くと「大人になったら教えてあげる」
大人になり思い出し訊くと素直に教えてくれた
事実を知った感想は「楽しくない」
そういうことがありましたので訊きませんでした
祖父が亡くなった後は後継ぎがアホなせいで没落貴族に
そして震災で家屋が潰れ更地に
サマーウォーズみたいに温泉が出るような救いもない
兵どもが夢の跡
人工知能の暴走のニュースでそんなことに思いを馳せた
という話です

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