秋の深まりとともにニュースの話題も慌ただしく入れ替わる今日この頃、
テレビや新聞を見ながら、胸の奥にモヤモヤとした違和感が残ることが増えました。
ひとつは、改正皇室典範の施行に関するニュースです。
女性皇族が結婚後も皇族の身分に留まれるようになったものの、
配偶者やその子どもは一般人のまま。
結局のところ後継者にはなれず、根本的な「皇族数の確保」
という課題の解決には遠く及びません。
さらに、旧宮家の男系男子を宮家の養子にできる仕組みも導入されましたが、
法律上の親は養親ではなく実の親のままという、
なんとも歪(いびつ)な形です。
すべては「女系天皇を絶対に生み出さない」
という一点の目的のために無理を通した結果に見えてしまい、
制度としての美しさや筋の通らなさに思わず首をかしげてしまいます。
◇
そして、この
「権力や都合に合わせてルールや物語が都合よく書き換えられていく構図」
を見ていて、ふと思い出したのがプロ野球のドラフト会議にまつわる昔の出来事でした。
阪神と相思相愛だった松井秀喜氏を読売巨人軍がドラフトで横取りしたとき、
大騒ぎで狂喜乱舞していました。
しかし、いざ自分たち(巨人)と相思相愛だった菅野智之氏を
北海道日本ハムファイターズが指名したとなると、
読売新聞の一面で「なんて酷いことを」と非難を浴びせる。
自分たちの都合にはどこまでも寛容で、
他者の正当な権利行使には猛反発する
今回の制度改正をめぐる理屈のこね上げ方には、
あの頃の読売巨人軍と同じような匂いを感じてしまいます。
さらにうんざりさせられるのは、マスコミの報道姿勢です。
昨日、松井さんが巨人の監督に就任したニュースが大きく報じられた際も、
当時のドラフトの話題はもっぱら「巨人サイドの視点」から
ドラマチックに語られるばかり。
あの時、相思相愛だったチームから力ずくで横取りした
歴史や事実はまるでなかったかのようにスルーされていました。
◇
歴史ある宮家のあり方も、プロ野球というスポーツのドラマも、
結局は巨大な権力やメディアの「オモチャ」として消費され、
都合のいいストーリーに改変されていく。
街の空気や季節の移ろいを感じながら作業を進める穏やかな日常の中で、
ふと画面の向こう側に透けて見えるそうした「傲慢さ」に、
深い不信感と一抹の憂いを感じずにはいられない
お寒い限りです
なので、画像は前に雪が積もった時の京都御苑です。

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