2026年11月6日金曜日

参百四拾壱~今日は「お見合いの日」。あの釣書を思い出す~

 

https://www.moaru.net/1122


今日11月6日は「お見合いの日」らしい。

ふと、昔の出来事を思い出してしまった。

今でこそ自分のペースでやっているが、

店勤めから独立して個人事業主になったばかりの頃。

本当に休みがなかった。

丸一日休めるなんて年に1週間あるかどうか。

そんな過酷な日々が何年も続いていた。

ある日、あまりの疲労に親の前で

ポロっと弱音を吐いてしまった。

すると、

待ってましたとばかりに引っ張り出してきたのが、

釣書と見合い写真。

いや、そういうことちゃうねん。

こっちは仕事の愚痴をこぼしただけなんやけど。

半ば呆れつつ釣書を開いて、思わず目が点になった。

相手は、僕とは到底釣り合いの取れない高学歴。

職場は京都にある日本の最高学府。

しかも住んでいる場所を聞いて二度驚いた。

僕の地元と隣接する地区。

地元民にしか伝わらないニュアンスで言うなら、

御池通や五条通みたいな広い幹線道路の向こう側、

ではない。

今出川や丸太町みたいな、

狭い道を一本挟んだ目と鼻の先。

あまりの近さとスペックの高さに、

拒否感しか湧いてこなかった。

でもまあ、

うちの親がその人を選んだ理由は分からなくもない。

母親の実家というのは、

映画の『サマーウォーズ』を地で行くような世界。 

祖父は地方自治体の事務方トップを務めた地元の名士。

親戚を見渡せば、国立大出身などエリートがズラリと並ぶ。

そういう空気の中で生きてきた親からすれば、 

「最高峰アカデミアの女性」

なんてごくごく普通の選択肢なのだろう。

自分の息子が落ちこぼれている、という事実だけが、

親の頭からすっぽり抜け落ちているのだ。

それから数年後のこと。

今度は親が友達に頼み込んで、

その友達の知り合いの娘さんを勧めてきた。

だが、その友達は「同じ町内」に住んでいた人。 

昔からお互いの家を行き来していたような距離感。

近すぎる。さすがに近すぎる。

どう考えても上手くいくイメージが湧かないし、

お見合いしたところで断られるのが目に見えている。

結局、これはこちらからお断りした。

彼女を作ろうと思えば、作れなくはない。

ある出来事があって、

「あ、この人、僕に気があるな」

 と分かっている人が一人いる。

でも、知らんふりを決め込んでいる。

だって、付き合ったところで、 

遅かれ早かれ「こいつ、しょうもないな」

と見限られて捨てられるのが

目に見えているから。

傷つくのも面倒だし、期待させるのも悪い。

見合いを断るのも、同じ理由。

なんだかんだで、

昔から僕の「本当の気持ち」なんて

常に二の次で処理されてきた。

お見合いの日。

親の勝手な期待と、

自分の冷めた現実のギャップを思い出しながら、

そんなことを考える今日この頃です。

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  https://www.moaru.net/1122 今日11月6日は「お見合いの日」らしい。 ふと、 昔の出来事を思い出してしまった。 今でこそ自分のペースでやっているが、 店勤めから独立して個人事業主になったばかりの頃。 本当に休みがなかった。 丸一日休めるなんて年...